MODO INDIE|3Dデザインのクリスマスカード作成チュートリアル【前編】

3DCGソフトのMODO INDIE及びMODOを使用して、入門用に作成できる3Dイラストのチュートリアルを紹介します。
今回は上の画像のような立体的なタイポグラフィを使用したクリスマス&ニューイヤーカードの作成までの手順を前編、後編の記事に分けて掲載をします。

基本的な操作等に株式会社オーク「MODO 初心者講座|基本操作編」も一読していただくことをおすすめします。

MODO INDIE:WEBドキュメントはこちらから。

テキストの3Dモデルを作成

テキストツールを使用して「MERRY CHRISTMAS AND HAPPY NEW YEAE」と文字を中央揃えで並べていきます。

ツールボックスから、Text Tool[テキスト]ツールを選びビューポートをFront[正面]に合わせてクリックします。

左側のツールプロパティにテキストツール用のプロパティが表示されます。
・Textの値に「MERRY」と入力
・Font[フォント]にBaskervilleボールドを選択
・Size[サイズ]の値は1m
・Justification[行揃え]はCenter[中央]を選びセンター揃えに設定します。
・ビューポート内に表示されているハンドルではフォントサイズやTracking[トラッキング]の値、Position[位置]をドラッグして調節することができます。
・スペースバーでツールを確定・終了します。

この状態ではまだ「テキスト情報を持ったデータ」となっており、編集し直すことができる状態です。

次に、ポリゴン選択モードでテキストを選んだ状態で
・ツールボックス > Duplicate[複製]タブ > Clone[複製]ツールを選択します。
・ビューポートをクリックして緑のハンドルを下にドラッグすると下方向に複製されます。
・ツールプロパティのNumber of Clonesの値を3にして3つ複製します。
・スペースバーでツールを確定・終了します。

ポリゴン選択モードでそれぞれの行を選択してテキストツールで編集し直すことができます。
・2行目を選択してテキストツールでビューポートをクリック。
・「CHRISTMAS」と入力
・スペースバーでツールを確定・終了します。

3行目を選択してテキストツールでビューポートをクリック。
・「AND HAPPY」と入力
・ハンドルをドラッグしてSizeを小さく変更します。
・スペースバーでツールを確定・終了します。
この行だけ小さくすることで文字列の強弱を付けます。

4行目を選択してテキストツールでビューポートをクリック。
・「NEW YEAE」と入力
・スペースバーでツールを確定・終了します。

ツールボックスから、Move selected[移動]ツール(Wキー)で行間の調節をします。

今回テキストを円のデザインの中に収めたいので、Scale[スケール]ツール(Rキー)でツールプロパティX軸の値に55%と入力して変形しておきます。

押し出しをする前の準備

ここまでで押し出しをして立体にする準備ができました。

右側パネルProperties > タブのCurve[カーブ]を見てみます。
Curve Refinement Angle[カーブリファインメント角度]の値に初期値では5.0°が入力されています。
ここを最大値である89.0°を入力してみましょう。
フォントの曲線部分のなめらかさが無くなり角ばった曲線になりました。

下の画像はわかりやすく確認するため頂点の数を表示しています。

0.5 頂点数が多い 曲線がなめらか

89.0 頂点数が少ない 曲線が角ばっている

この後の立体化の際の頂点数をある程度コントロールすることができます。
初期値の5.0°では細かすぎて、動作も重くなり作業をしにくいので調節をしています。
今回は89.0°に入力して進めます。

押し出しをして立体に

ポリゴン選択モードで、
・ツールボックスから、Extrude[押し出し]ツールを選択しビューポートをクリック。
・Z軸方向に500mm押し出します
・スペースバーでツールを確定・終了します。

押し出しツールを使用することで「テキスト情報を持ったデータ」が失われます。押し出す前にテキストのメッシュアイテムを複製(右クリックメニュー > Duplicate > Duplicate[複製])して残しておいてもいいでしょう。

押し出しツールを終了した直後、テキストの前後のポリゴンが選択されている状態だと思います。
しかしこの選択された状態を一度解除してしまうと、再び選択したい場合は1つづつ選び直さなければいけません。

何度もポリゴン選択をしなくて済むように記憶しておきましょう。

上部ツールバーから、Selection Sets[選択セット] > New setで新しい選択セットを作成します。
Name[名前]を「set-front-back」とつけてOKボタン。

このように選択セットを作成して記憶しておくと、選択を解除した後でも
Selection Sets > Quick selectから再び呼び出して簡単に選択ができます。

縁取り装飾の加工

選択セット「set-front-back」が選択された状態で
メニュー > select > Invert[反転]( [ キー)を選び、選択を反転させます。
押し出された側面の部分が選択状態になりました。

・ツールボックスから、Bevel[ベベル]ツールを選択しビューポートをクリック。
・青いハンドルで厚みをつけ、値はShift50mm・Inset50mm
・スペースバーでツールを確定・終了します。

一度、選択されているポリゴンを解除して、
Selection Sets > Quick selectから「set-front-back」を再び選択します。
テキストの前後のポリゴンが選択されました。

・Bevel[ベベル]ツールを選択しビューポートをクリック。
・赤いハンドルでInset[インセット]して、値は10mm
・一度シフトキーを押しながらビューポートをクリックします。

上記のシフトキーの操作はツールを確定しつつ続けてツールを使用できます。毎回「スペースバー > ツール選択」とする手順を省くことができます。

・そして青いハンドルでShift[シフト]しー30mmに押し込みます。
・スペースバーでツールを確定・終了します。

メニュー > Render > Open Preview[プレビュー](F8キー)でも一度プレビューレンダリングで確認してみましょう。

縁取りの装飾がついた立体的なテキストになりました。
ベベルツールにより破綻している箇所がありますが、今回はこのまま進めます。

ベベルツールは大きく加工したり、今回のようにまとめて使用すると破綻しやすくなります。注意しましょう。
テキスト内容やフォントを変更している場合は数値を変えてみましょう。
一度、File > Save As…[別名保存](ctrl+シフト+Sキー)で保存しておきましょう。
マメに保存をしたり、別名保存で履歴を残す癖をつけておくと思わぬ失敗の時に戻ることができます。

サークル円の3Dモデルを作成

テキストをサークル円の中に配置してシンメトリーのバランスを整えます。
アイテムリストのAdd ItemからMeshを選んで新しいメッシュアイテムを追加します。ショーカットはNキー。

・ツールボックスから、Cylinder[シリンダー]ツールを選択して、ctrlキーを押しながらビューポートでドラッグします。

これらのツールはctrlキーを押しながら作成すると、Radiusに均等の数値が自動的に入力されます。対称にしたい場合も多いので便利です。

ツールプロパティ内、
・Sidesの値は72。(数値が大きいほど細かく綺麗な円になります。)
・Segmentsの値は1
・青し四角のハンドルをドラッグして厚みを調節します。値は150mmに。
・スペースバーでツールを確定・終了します。

輪っかの形状になるように加工していきます。
前後のポリゴンを削除、残った円周のポリゴンに、
・ツールボックスから、Thicken[厚み]ツールを選択しビューポートをクリック、青いハンドルで厚みをつけます。値はー120mm
ビューをFront[正面]にしてScale[スケール]ツール、Move[移動]ツールで大きさや位置を調節します。
ちょうどテキストを真ん中に囲む形にします。

円周のポリゴンを選択します。2枚連続で選び、メニュー > Select > Loop[ループ](Lキー)を選ぶとループしている連続したポリゴンを選択できます。

2枚連続で選ぶポリゴンの方向で、ループする方向が決まります。

・Bebel[ベベル]ツールでループをベベル加工します。Shiftに50mm、Insetに50mm
・スペースバーでツールを確定・終了します。

壁の3Dモデルを作成

後ろの壁の3Dモデルを作成します。この壁に落ちる影で立体の見え方を強調します。

Add ItemからMeshを選んで新しいメッシュアイテムを追加します。ショーカットはNキー

ツールボックスから、Cube[立方体]ツールを選択してビューポートを正面に向けてドラッグします。今回は厚みをつけず平面の板を作成します。
大きく調節して、スペースバーでツールを確定・終了します。

ここまでのモデリングでこれで完成。としても構いませんが、もう1工夫膨らみの変形を加えてみたいと思います。

大きな変更を加える前はデータの履歴を残しておくことをおすすめします、テキストのメッシュアイテムを複製(マウス右クリックメニュー > Duplicate > Duplicate[複製])するか、File > Save As…[別名保存](ctrl+シフト+Sキー)で別名保存をする等をして変更前のデータを残しておきましょう。

膨らみの変形

テキストに縁取りの装飾でも均一な立体感がでていますが、より変化に飛んだ変形をして強調します。

ビューポートをTop[上面]に切り替えます。
ポリゴン選択モードで、マウス中ボタンでドラッグすると水色の投げ縄が表示されます。
テキストの前半分を囲って選択状態にします。

マウス中ボタンによる投げ縄で囲う選択は、奥にある見えないポリゴンや裏返って奥に向いているポリゴンも全て選択することができます。マウス右ボタンによる投げ縄はこちらに向いているポリゴンのみ選択できます。

ビューポートをFrontにするか正面方向に向けて、
・上部ツールバーからFalloff[フォールオフ] > Cylinder[円柱]ツールを選択します。


ビューポートでドラッグすると円形の紫色のシェイプが表示され、確定するまでは自由に編集ができます。
ツールプロパティで、Cylindrical FalloffのAxisがZ軸になっているか確認します。

・軸ハンドルで中央にくるように、また赤い四角、緑の四角のハンドルで紫色のシェイプがテキストのポリゴンを覆う形に編集します。
・この状態でさらに、Move[移動]ツール(Wキー)を選択します。
・移動ツールの方の青色のZ軸を前方向にドラッグするとFalloffの効果がかかった変形を始めます。
・Shape Preset[シェイプ]をEase-In[イーズイン]を選び変形される曲線を変更します。

基本4種類のカーブ曲線を選べます。

移動ツールの機能とフォールオフの機能が合わさった状態で使用します。
移動させる距離をFalloff(紫色のシェイプ)で中心部分は100%の効果で最も大きく、外側の円周の部分は0%の効果で小さく減衰します。

ビューポートでリアルタイムに変形する形を確認しながら編集をして、納得のいく変形をしましょう。
スペースバーでツールを確定・終了します。
Folloff[フォールオフ]ツールがまだ残っていますので、Escキーでフォールオフも解除します。

破綻している箇所の処理

ここまでのベベルや変形等の編集により、多角形のポリゴンや非平面のポリゴンも作られてしまい表示が破綻している箇所もあると思います。

1箇所づつ丁寧に修正しても良いのですが、
今回は応急処置としまして、

・ツールボックス > Mesh Edit > Mesh Cleanupでメッシュ内の不正な箇所のクリーンナップを行います(全てチェックでOKボタン)

・ツールボックス > Polygon[ポリゴン]タブ > Triple[3角形分割](シフト+Tキー)で全てのポリゴンを3角形化にします。多角形による非平面のポリゴンがなくなりシェーディングが幾分かきれいになります。

全てではないもののいくらか改善されました。今回は、カメラが引いたカットになる予定なので目立たないと思われます。このまま進めていきたいと思います。

Mesh Cleanup[メッシュクリーンアップ]ツールは不正な箇所を自動で修正してくれるツールです。作業をしていると意図せず全く同じ場所にポリゴンや頂点が複数重なっていたりすることも多々あります。時折使用してみましょう。

まとめ

テキスト、サークル円、壁の3Dモデルの形状が作成できました。様々なツールを繰り返し使用することになったと思います。なるべくショートカットを覚えることをおすすめします。
ここまでお疲れ様でした!

この後は、いよいよビジュアル的な仕上げのマテリアルやライト設定、レンダリングまでの後編へと続きます。

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HIROSE.

3DCGデザイナー / 主に広告・DTPデザイン・カタログ向けの3DCGを制作しています。 印刷業界のすみっこでグラフィックと3Dデザインの掛け合わせを模索中。